【2012年・岡山】フェンス越しに見ていた機関車庫。そこは今、博物館(津山まなびの鉄道館)になっていた

2012年10月6日の旅の記録。

 

2012年10月に津山を訪れたときの写真が出てきました。

このときは、津山城を見学したあと、周辺をレンタサイクルで走っていました。

城跡を見たあとは、せっかくなので津山の街を自転車で少し巡ってみることに。

そんな中、ふと目に入ったのが、津山駅の近くにあった古い機関車庫でした。

「昔の古い車庫に、貴重な車両が保管されているんだな」

当時の私は、そんなふうに思いながら、敷地の外から夢中でカメラを向けていました。

最近になって昔の写真を見返し、調べてみると、あの場所は2016年に**「津山まなびの鉄道館」**として常設オープンしていたことを知りました。

「えっ、あの場所が博物館に?」

10年以上前の写真を見返しながら、そんな驚きがありました。

今回は、2012年に「フェンス越し」から撮影した、津山扇形機関車庫の当時の姿を振り返ってみます。

 

敷地外のフェンス越しから見た、旧津山扇形機関車庫

2012年当時、津山駅周辺を歩いていると、どこか懐かしい雰囲気の建物が目に入りました。

当時は一般公開の日でもなかったため、敷地の中に入ることはできません。

そこで、道路やフェンス越しに、建物や車両を覗き込むようにして写真を撮っていました。

2012年当時のJR津山駅。まだ駅前が再開発される前

車庫の裏手に回ってみると、フェンスの向こうに、年季の入ったコンクリート造りの建物が見えてきました。

窓ガラスの隙間からは、「DE50 1」の文字も見えます。

扇形機関車庫の裏手。広大な敷地の端から巨大なコンクリート建築を望む。

窓ガラスの向こうに見えた「DE50 1」の文字。

古びた外壁や割れた窓ガラス。

そこには、長い年月を経てきた国鉄時代の車庫ならではの雰囲気がありました。

「中はどうなっているんだろう」

そんなことを考えながら、フェンス越しにカメラを向けていたのを覚えています。

当時は、まさかこの場所が数年後に博物館になるとは思ってもいませんでした。

フェンスの向こうに並んでいた、懐かしい車両たち

正面側に回ると、扇形庫の中に並んでいる車両が見えました。

フェンス越しに臨む扇形庫の全景と、そこに並ぶ往年の名車たち。

もちろん、当時は敷地の外から遠くに眺めるしかありません。

それでも、鉄道ファンにとっては十分すぎるほど魅力的な光景でした。

国鉄色のキハ58・28系。

特急色のキハ181系。

朱色のキハ33形やキハ52形。

そして、1両しか製造されなかったディーゼル機関車、DE50形。

扇形庫の左側エリア。
朱色のキハ33形やラッセル車、DE50形

扇形庫の右側エリア。
手前には転車台と赤いパイロン、奧にはキハ58・28系や特急色のキハ181系

フェンス越しに見える車両たちは、まるで時間が止まった場所に保存されているようでした。

地面には赤いコーンが置かれていて、車両の整備が行われているような雰囲気もありました。

ただ、当時の私は、

「貴重な車両が保管されている古い車庫」

というくらいの認識でした。

まさか、この場所が本格的な鉄道博物館として整備されるとは……。

ちなみに、現在の「津山まなびの鉄道館」のシンボルともいえるD51形蒸気機関車は、この2012年の写真にはまだ写っていません。

写真を見返すと、まさに博物館として生まれ変わる前の、過渡期の姿だったのだと感じます。


当時は現役だったキハ40・47形

車庫の周辺では、当時まだ現役で走っていたキハ40形やキハ47形の姿も見られました。

津山駅の構内を走る岡山色のキハ47形。奥には旧扇形庫

留置線にたたずむキハ47形と奥には旧扇形庫

走行する2両編成のキハ47形

複雑に交差する線路の向こうに広がる津山駅のホーム


岡山色と呼ばれる、当時のJR西日本の車両らしいカラーリング。

今では車両も少しずつ姿を変え、当時の風景も変わっていることでしょう。

遠くには津山城跡、鶴山公園も見えています。

 

駅の周辺を走る気動車。

古い扇形機関車庫。

そして、その向こうに見える津山城跡。

2012年の津山には、鉄道と城下町の風景が自然に混ざり合った、どこかのんびりとした空気がありました。

今度は「フェンスの中」へ

2012年当時、私は旧津山扇形機関車庫を、ただ外から眺めていました。

フェンス越しに車両を見て、

「いつか中に入って見てみたいな」

と思っていたのかもしれません。

それから数年後。

その場所は、**「津山まなびの鉄道館」**として生まれ変わっていました。

当時、遠くから眺めることしかできなかったDE50やキハ181系も、今では間近で見ることができます。

そう考えると、10年以上前に撮影した写真が、急に特別なものに思えてきます。

当時の自分に教えてあげたいですね。

「その場所、数年後には立派な鉄道博物館になるよ」と。

昔の写真を見返していると、こういうことがあります。

当時は何気なく撮った一枚の写真。

そのときは、その場所の未来なんて知りません。

でも、何年も経ってから写真を見返すと、

「あの場所、今はどうなっているんだろう?」

と気になってくる。

そして調べてみると、知らないうちに景色が変わっていたり、建物が生まれ変わっていたりする。

今回の津山扇形機関車庫も、まさにそんな場所でした。

10数年越しに、ようやく「あの場所の現在」を知ることができました。

次に津山を訪れるときは、今度こそ入場券を買って、「フェンスの中」へ。

2012年に外から眺めていた自分の写真と、現在の津山まなびの鉄道館を見比べながら、答え合わせをしてみたいと思います。

 

🚃 旅のメモ

  • 撮影場所:JR姫新線 津山駅周辺(岡山県津山市)

※写真はすべて2012年10月に敷地外より撮影